賃貸物件の「おとり広告」に引っかからない方法　～賃貸物件を借りるときに知っておきたい知識～ | 駒込・巣鴨の不動産のことなら株式会社ハウスマ

賃貸物件の「おとり広告」に引っかからない方法　～賃貸物件を借りるときに知っておきたい知識～

「おとり広告」とは？　

「おとり広告」とは客寄せの為の架空広告のことをいいます。
※「釣り物件」とも呼ばれています。
実際には募集していなかったり、すでに成約済みの物件をあたかもまだ募集しているように広告掲載し入居者を募集します。現在は不動産公正取引委員会と不動産ポータルサイトが協力しておとり広告の排除に力を入れていますが、なかなか減らないのが現状です。
明らかに地域相場よりも賃料や初期費用が安い物件は要注意です！
消費者庁ではおとり広告の定義を３つ挙げています。

《目次》
◆消費者庁の規定
◆なぜ「おとり広告」を掲載するのか？
◆「おとり広告」の見分け方
◆まとめ

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◆消費者庁の規定　

次のような表示を「おとり広告」といいます。
（１）取引の申出に係る不動産が存在しない為、実際には取引することができな不動産についての表示→例）実在しない住所・地番を掲載した物件

（2）取引の申出に係る不動産は存在するが、実際には取引対象となり得ない不動産についての表示→例）成約済みの物件

（3）取引の申出に係る不動産は存在するが、実際には取引する意思がない不動産についての表示　例）希望者に他の物件を勧めるなど当該物件の取引に応じない場合



◆なぜ「おとり広告」を掲載するのか？　　



そもそも、なぜ「募集していない物件」や「契約出来ない物件」を掲載しているのか？
おとり広告の掲載は「おとり物件」で店舗に来店を促し、違う物件を紹介して契約してもらうことが目的と言えます。
来店時に「さっき申込が入ってしまった」や「実は事故物件」などと言われ見学させてくれない場合は要注意です。
※ただし賃貸物件の申込は先着順としている不動産会社が多い為、良い条件の物件は本当にタッチの差で決まってしまうこともあります。



◆「おとり広告」の見分け方　

賃貸物件を探す場合、ほとんどの方がネットの大手ポータルサイトを利用するかと思います。先に申上げるとポータルサイト上では「おとり広告」を見抜くことはとても難しいです。「おとり広告」に引っかからないようにするには「問い合わせ時の確認」が大事です。

①募集広告に「物件名」が表示されているか確認する。
物件名が非表示の場合は「他の不動産会社におとり広告をバレないようしている可能性が高い」ので要注意です。ただ、非表示の正当な理由としては「貸主が問い合わせ物件に住んでいる為」などの「貸主の意向」が考えられます。

②掲載している不動産会社の所在地を確認する。
物件の所在地と掲載不動産会社の所在地があまりにも離れている場合は要注意です。管理会社なら理解できますが、賃貸不動産会社は自社の所在地からあまり遠方まで案内に行くことはありません。そもそも地元の不動産会社が掲載していないのであれば、掲載会社が管理会社でもない限り、貸主がわざわざ遠方の不動産会社に募集を依頼するというのも疑問です。

②物件現地集合で見学予約をする。
募集していない物件は見学出来ませんので見学予約は取れません。ただし、募集中の物件でも不動産会社は現地集合の案内は嫌がる会社が多いです。理由としては「お客様の情報・条件」がわからないからです。賃貸物件は契約する前に「入居審査」があります。「入居審査」は物件により多少基準が異なりますのでご案内前にお客様の情報を知りたいというのが不動産会社の本音でしょう。また、家賃発生日も相談出来る物件と出来ない物件があります。良い物件ほど家賃発生日は相談できない傾向にあります。現地集合案内ですと、このような情報がわかりませんので不動産会社としては一度来店しただきネットには出ていない「物件の良いところ・悪いところの説明」や「家賃発生の希望日」「お客様の情報」を伺ってから案内したいのです。また、お部屋探しのお客様も物件を気に入っていただいても契約出来ないと無駄足に終わってしまうので現地集合で物件を見学する場合は気をつけましょう。

③問い合わせ物件しか興味がないと伝える。
この方法は「来店してもよいがこの物件に決めようと思っているので、この物件しか興味がない。もし見学出来ないなら行きません」と伝えることです。これならば違う物件を紹介出来ないのでこの方法が「おとり物件」を見分ける上で最も簡単な方法と言えます。

④信頼出来る不動産会社に問い合わせてみる。
この方法が一番のオススメです。賃貸物件は業者間で共有していることがほとんどです。信頼出来る不動産会社があれば「物件名」「住所」を伝えれば調べてもらえますし紹介してもらえるでしょう。物件の良いところばかりではなく、「物件の悪いところ」も教えてくれると思います。ただし大手不動産会社や地場不動産会社の場合、自社物件（管理物件）しか紹介出来ない会社もあるようです。



◆まとめ　

賃貸不動産業界の性質上、残念ながら「おとり広告」が完全に無くなることは難しいと思います。お部屋探しをする人がネットで賃貸物件を探せるようになり好条件の物件は決まりが早いことも事実です。昨日は募集中だったが、今日にはないなんてことも珍しくありません。また、ネット上では「貸主や管理会社の良し悪し」や「物件のマイナス面」の記載はほとんど無い為、ネットの情報だけがすべてではありません。「おとり広告」をはじめとした「不動産会社の都合の良い情報」に惑わされない為にも「信頼出来る不動産会社」を見つけてください。


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